【悪魔のレンズ】オリンパス 12-100mm F4.0はなぜ「悪魔のレンズ」と呼ばれているのかレビューしてみる

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世の中には様々なレンズメーカーから「神レンズ」と呼ばれている使い勝手がよく写りの良いレンズが生み出されています。そんな中、実はオリンパスのとあるレンズが別名「悪魔のレンズ」と言われていて話題となっていました。

下記の検索結果は、実際に「悪魔のレンズ」と検索して出てきた検索結果です。

信じられないかもしれませんが、この記事全てがある特定のオリンパスのレンズを指しています。

その名も「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」です。

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悪魔のレンズを手に入れました

実は私も「悪魔のレンズ」を昨年購入しています。

オリンパスのPROレンズの9種類が2020年2月1日より価格改定となり、20,000円ほど値上げされると知ったこと、キャンペーンで15,000円のキャッシュバックが受けられることがきっかけで購入しました。

旧価格17万5,000円(税込19万2,500円)→新価格19万5,000円(税込21万4,500円)は流石にでかいですよね。とはいえ私は10万円前後で手に入れることができました。

なぜ悪魔のレンズなのか

このレンズは「神レンズ」ではなく「悪魔のレンズ」と言われています。性能がいいなら「神レンズ」でいいのではないでしょうか?

では、これからこのレンズの魔性ぶりをご紹介したいと思います。

あらゆるレンズを引退に追い込むオールインワンレンズ

まず悪魔と言われる理由の一つとして、このレンズさえあれば大体の撮影をカバーできてしまう点が挙げられます。

オリンパスによると、以下のように解説されています。

プロ写真家の要求に応える高画質を、広角24mm[1]から望遠200mm[1]の焦点距離で実現。他社製[*]ズームレンズ2本分に相当する機能・性能を1本で実現し機動性を向上しました。広角・望遠・マクロ・夜景・動画などの撮影時のレンズ交換のわずらわしさが無く快適です。

https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/mlens/12-100_4ispro/feature.html

マイクロフォーサーズの焦点距離はフルサイズ換算で2倍になりますので、このレンズは24mmという風景撮影に最適な画角と、200mmという望遠域を1本のレンズでカバーできます。

広角レンズをつけていると望遠が使えませんし、逆に望遠レンズを使っているとスナップ撮影などが苦手です。

そんなときM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROがあれば、焦点距離が被っているレンズは必要なくなる可能性があるわけです。ただし、F値は4と明るいとは言えないので、2.8や1.4のレンズも必要な場面は出てくるでしょう。

しかも561gとフルサイズ用レンズに比べてもかなり軽量な部類ですので、いかに万能かが分かりますね。まさに悪魔です。

接写も悪魔級に寄れる

望遠レンズは本来遠くのものを撮影しますので、物に近づいて撮影することが苦手です。

ただしこの悪魔のレンズは、接写も得意です。

画角ワーキングディスタンス最短撮影距離最大撮影倍率
広角1.5cm15cm0.30倍(0.6倍)
望遠27cm45cm0.21倍(0.42倍)

分からない方のために補足しますと、いわゆる「マクロレンズ」と言われる接写に特化したレンズは最大撮影倍率が1倍です。つまりセンサーの大きさに対してどれくらいの割合で像が大きく写るのかという指標ですね。

他社の単焦点レンズでは、最大撮影倍率が0.1倍というレンズも存在しています。

そんな中でもこの悪魔のレンズの最大撮影倍率は「0.6倍」という比較的高い、むしろ望遠レンズではありえないほど大きく像を写すことができます。

この高い接写性能はどのように生み出されているのか、ある記事を見つけました。

このレンズの開発コンセプトのひとつに、当初から”近接撮影に強くしたい“という目標がありました。レンズタイプも、近接撮影能力が高くなるのはどれかという観点で選択しています。その結果、広角端での最短撮影距離15cm、ワーキングディスタンス(=レンズ最前面からの距離)1.5cmという近接撮影能力を実現できました。このレンズタイプでは最短撮影距離を短くできるのですが、それはフォーカスレンズのパワーを強くできるからです。フォーカスレンズのパワーを強くすることでフォーカスのストロークを短くでき、小型化と近接撮影の両立が可能になっているのです。

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/interview/1053285.html

近接撮影に強いのはたまたまではなく、当初から目標に掲げられていたということですね。

ちなみにM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROというレンズも同じ最大撮影倍率「0.6倍」です。私の尊敬している瀬戸弘司さんの解説がかなり分かりやすいですので、こちらをもごらんください。

悪魔級に手ブレに強い

狙った獲物を逃さないかのごとく、このレンズは手ブレにも強いです。ちなみに型番の「IS」は手ブレ補正機構搭載モデルを指しています。オリンパスのレンズで手ブレ補正機構を持っているレンズは、実はこのM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROのみです。

この手ブレ補正機能を使って行われていることが、「手持ち〇〇秒チャレンジ」です。

手持ちで5秒のスローシャッターを切る方もいらっしゃれば、なんと15秒も手持ちでスローシャッターを切るツワモノもいます。

私はE-M1 MarkIIを所有していますが、このE-M1 MarkIIと組み合わせることで6.5段分のシンクロ手ブレ補正が実現できます。

私はまだ試せていないのですが、この圧倒的な手ブレ補正も悪魔のレンズと言われている理由の一つだと考えています。

悪魔級に解像度が高い

オリンパスのレンズは全体的に解像度が高くシャープに写るレンズが多いですが、この悪魔のレンズもかなりシャープに写ります。

単焦点レンズ級であると言われているほどです。まずは猫ちゃんの作例をごらんください。

等倍で見ると分かるのですが、毛の1本1本がかなり鮮明に写っています。

また、花の撮影も花びらの筋1本1本が解像しており、質感が伝わりやすいです。

あまりに解像度が高いので、ポートレート撮影などではシャープネスを-2ぐらいに補正して写しています。それだけ品質の高いレンズです。

マイクロフォーサーズのレンズで最初に持っておきたい悪魔のレンズ

このレンズが悪魔のレンズと言われている理由をまとめます。

悪魔のレンズである理由
  1. あらゆるレンズを引退に追い込むオールインワンレンズ
  2. 接写も悪魔級に寄れる
  3. 悪魔級に手ブレに強い
  4. 悪魔級に解像度が高い

もはやただ「悪魔」という言葉を使いたいだけなのではないかといえなくも無いですが、このような機能性を実現したのはセンサーサイズの小ささとオリンパスの技術力の賜物です。

今後も悪魔といわず、伝説級のレンズをぜひ作り続けていただきたいです。

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