オリンパス ED 40-150mm F2.8 PRO レビュー!テレコンバーターをつけた野鳥の作例あり

この記事は、オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROのレビュー記事です。

ついに憧れのサンニッパ(焦点距離300mmのF2.8レンズの通称)を手にしました!
現在実施中のOM Digital Solutionsの野鳥フォトウィークキャンペーンで、ED 40-150mm F2.8 PROをお借りしました。
前回は300mm F4.0 IS PROをお借りしましたので、興味のある方はこちらの記事もご覧ください。


ED 40-150mm F2.8 PROは、テレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 1.4× Teleconverter MC-14」と組み合わせれば、35mm判換算112~420mmの望遠レンズとして使えるレンズです。
今回はMC-14も合わせてお借りしましたので、外観や使用感を徹底レビューしていきます!
主な特徴


- ズーム全域でF2.8 、かつ35mm判換算80mmから300mmの焦点距離をカバーする手のひらサンニッパです。
- ズーミング時もレンズ長が変わらず、沈胴式のレンズフードで持ち運びに便利です。
- 撮像面から70cm(レンズ先端から約50cm)の至近撮影ができ、物撮りや昆虫撮影にも便利です。



マイクロフォーサーズならではの強みを活かせるレンズですよ!


主な仕様
焦点距離 | 40-150mm(35mm判換算80-300mm相当) |
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レンズ構成 | 10群16枚(非球面EDレンズ1枚、非球面レンズ2枚、スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚、HDレンズ1枚)レンズ構成図MTFチャート |
防滴性能/防塵機構 | IP53相当 OM SYSTEM(OLYMPUS)製防滴ボディと組み合わせたときに性能を発揮します。/防塵機構 |
フォーカシング方式 | ハイスピードイメージャAF(MSC) |
画角 | 30° – 8.2° |
最短撮影距離 | 0.7m |
最大撮影倍率 | 0.21倍(35mm判換算0.42倍相当) |
最近接撮影範囲 | 82 × 62mm |
絞り羽枚数 | 9枚(円形絞り) |
最大口径比 | F2.8 |
最小口径比 | F22 |
フィルターサイズ | Ø72mm |
大きさ 最大径×長さ | Ø79.4×160mm |
質量 | 760g(三脚座除く)/880g(三脚座含む) |
同梱品 | レンズキャップ(LC-72C)、レンズリアキャップ(LR-2)、レンズフード(LH-76)、レンズケース(LSC-1120)、取扱説明書、保証書 |
外観レビュー
では、早速外観をチェックしていきましょう。
外観はオリンパスのPROレンズらしい、無骨でありながら高級感のあるデザインです。


望遠レンズらしい、取り外し可能な三脚座もついています。
ED 300mm F4.0 IS PROと異なり、アルカルイス互換ではないため、プレート無しでそのまま三脚に取り付けることはできません。


MFクラッチ機構を備え、AFからMFへ瞬時に切替可能です。


サイドにはファンクション(L-Fn)ボタンがあり、カメラボディ側のカスタム機能を割り当てることができます。


フードはスライド機構になっており、ロックを解除することで簡単に沈胴可能です。




フード収納時はコンパクトで、一般的な長財布と同じぐらいの大きさなのでバッグに入れても邪魔になりにくいです。


実際にOM-D E-M1 MarkⅡと組み合わせた外観がこちらです。


オリンパス同士ということもあり、かなりかっこいい外観です。
使用感レビュー(作例あり)
では、早速使用感をレビューしていきます。
物撮りは望遠レンズにしてはしやすい
望遠ズームレンズで、35mm判換算80mmの撮影も可能です。
レンズ先端から約50cmの至近距離撮影ができるということで、どこまで物撮りできるのか試してみました。
ED 300mm F4を使っていた時は室内を撮影することすら困難でしたが、ご覧の通りテーブル上の物もしっかり撮影できます。


マイクロフォーサーズの深い被写界深度を生かして、複数の物が映り込むような構図も撮影しやすいです。


どんぐりのような小さな被写体を撮影することも可能です。


望遠レンズは近接撮影が苦手なイメージがありあくまで遠くの被写体を撮影する目的で使うものだとばかり思っていましたが、ED 40mm-150mm F2.8はマクロ撮影も可能でかなり広い用途で活用できそうなレンズです。
野鳥の撮影
ED 40-150mm F2.8 PROは、MC-14を使用することで焦点距離が420mmになります。
ということでMC-14を使用して野鳥撮影にも挑戦してみました。
まずはトンビです。普通の鳥よりもゆったりと飛んでいるので撮影しやすかったのですが、逆光だったので少し暗くなりました。


AFも速く、野鳥撮影にピッタリなレンズです。
家の屋根にスズメがいたので、こちらも撮影しました。


普段馴染みのある野鳥とはいえ望遠レンズがなければ撮影しないので、こうやって見るとかわいいですね。


ちょっと歩いて、今度はヒヨドリを撮影しました。


肉眼では豆粒程度にしか見えないのですが、焦点距離が420mmあるとかなり大きく写せます。
また、PROレンズらしく玉ボケがキレイです。望遠レンズで背景も大きくボケやすいので、被写体をより際立てる野鳥撮影にもぴったりでした。
ネコの撮影
レンズを購入したら必ず撮影するのがネコです。
うちによく遊びに来るネコちゃんを撮影してみました。


ピント面はくっきりしており、さすがPROレンズといったところです。
ボケ具合も固くなくふんわりしており、好みです。


寄れば顔を大きく撮影することも可能。
どれだけ近づけるのかなと試してみましたが、ネコの毛一本一本が鮮明に分かるぐらいかなり寄れました。


人になれていないネコも、このようにしっかり撮影できました。420mmの望遠端でも解像感が高く、野良猫の撮影もはかどります。


ED 40mm-150mm F2.8のメリット
ED 40mm-150mm F2.8を使ってみて感じたメリットはこちらです。
- ズーム全域でF2.8 、かつ35mm判換算80mmから300mmの焦点距離をカバーする単焦点レンズにはない汎用性の高さ。
- ズームをしてもレンズの全長が変わらず、扱いやすい。
- 撮像面から70cmの至近距離撮影ができ、マクロ撮影もできる。



望遠レンズ=遠くの物を大きく写すためのレンズだと思われがちですが、テーブルフォトやどんぐりや昆虫など小さな物を写すマクロ撮影にも対応できる部分が強みです。
ED 40mm-150mm F2.8のデメリット
ED 40mm-150mm F2.8を使ってみて感じたデメリットはこちらです。
- 三脚座がアルカルイス互換対応していないためプレートなしで三脚に固定できない。
アルカルイスとは三脚の規格なのですが、ED 300mm F4の三脚座はアルカルイス互換対応していたためプレート無しでそのまま三脚固定が可能でした。




しかしED 40mm-150mm F2.8はアルカルイス互換非対応のため、三脚にレンズを固定するためにはプレートが別途必要です。



致命的ではないですが、ED 300mm F4で対応できていたのでここは残念でした。
ED 40mm-150mm F2.8の総合評価
ED 40mm-150mm F2.8は、40-150mm(35mm判換算80-300mm相当)と望遠レンズでありながら、撮像面から70cmの至近距離撮影ができ、マクロ撮影もできるスグレモノです。





テーブルフォトも撮影したいし、野鳥も撮影したいという欲張りな方にぴったりなレンズです。
レンズ自身の品質も高く、所有欲も満たせますのでぜひ一度お試しください!


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