記事をシェアする

人間中心設計(HCD)を提唱した古典的作品ー誰のためのデザイン?ー

記事をシェアする

スポンサーリンク

概要

MITの博士でさえ戸惑う悪しきデザインの例,例,例…。日常の道具から巨大装置まで,使いにくく,ミスを生みやすいデザインが満ちあふれているのはなぜか。それをどう改善すべきか。第一級の認知心理学者がユーモアたっぷりに論じた痛快な本。

勉強になった点

この本は株式会社アクアリングの平野さんが勉強会でおすすめしていた書籍で、「UXやユーザビリティのことを考えると最終的にこの本に載っている考え方にたどり着く」とまで紹介されていたので読んでみました。ネタバレし過ぎない程度に、印象に残った部分をまとめたいと思います。

可視性(visibility)とアフォーダンス

Webデザインでも重要だと感じた点が可視性(visibility)とアフォーダンスです。この本では、電話システムのわかりづらさや、スイングドアの使い方で困惑する例が紹介されていました。なぜ人はものの使い方で困惑するのかというと、可視性が不足しているからです。可視性とは、見ただけでどんな操作をすればいいのか想像できる見た目です。Webサイトでもそうですが、リンクにカーソルを載せたら何らかのアニメーションをするか、色が反転したりしますよね。それは可視性を意識した結果といえます。そしてそのような特徴を専門用語でアフォーダンスといいます。例えば椅子は支えることをアフォードする(支えるための)ものであるから、椅子に座ることを可能にする(座ることをアフォードする)といった使い方をします。そのデザインがユーザーに対してどのような操作をさせたいのか、考えながら制作することが重要だと考えさせられました。

エラーを前提としたデザインをするということ

例えば車の運転も、最初は難しくて操作の間違いが多かったりしますよね。しかし本書では、そのようにさせるデザインが悪いのであり、ユーザーに責任はないとすら書かれています。自分がうまくできていないと他者と比較して自分が悪いのではないかという衝動に駆られますが、デザイナーはいかにそれを想定してエラーを最小限にできるかを考えられるようにならなくてはいけません。

デザインの進化に逆らうということ

デザインは日々進化しています。ハンバーガーメニューも、今でさえ一般的ですがスマートフォンが登場する前はそこまで広く使われていなかった印象があります。奇抜なUIも登場し、制作者は誰もが使いたくて仕方ないと思います。それは話題性を狙ったある意味セールスの要素が絡んでおり、似たようなUIが乱立しているからこそ個性を出すために新しいデザインを導入することもあります。しかしユーザーからしてみれば、奇抜なUIが本当に求められているのかといえばそうではなく、いかに「使いにくくない(ここではあえて使いやすいとは言わない)」デザインをするかが重要です。顧客を満足させられるデザインをするという前提のもと、Webデザインにおいても、本当にそのデザインがユーザーにとって必要なのかを考えながらUIを組まなければいけないと考えさせられました。

たいしょんブログを
プッシュ通知で購読しよう!

トップへ戻る